1. TOP
  2. 在来線普通・快速
  3. Sトレイン 観光列車としての実力は?(西武秩父~渋谷に乗ってみた)

Sトレイン 観光列車としての実力は?(西武秩父~渋谷に乗ってみた)

Pocket

Sトレインとは

Sトレインとは2017年3月から走り始めた有料列車です。
平日は「豊洲~所沢」の間を、休日は、「西武秩父~元町中華街」の間を走っています。
東急線でははじめての有料特急ということで、登場した際は話題となりました。

Sトレインの役割は三つ。
一つが平日の通勤ライナーとしての役割。この列車により西武池袋線沿線の方が、座席料金を払えば都心まで座って通勤できるようになりました。

二つ目・三つ目は休日の観光・買い物のための列車という役割。
西武線沿線の方が、横浜への買い物や観光に行ったりという二つ目の役割と、
また東急や都心のユーザーが秩父観光へ使ったりという三つ目の役割です。

今回は私は三つ目である「秩父観光に使うにはどうか」乗ってみた感想をお伝えします。

※詳しい時刻表や料金は等は西武公式サイトを
<西武鉄道の公式サイト>
https://www.seiburailway.jp/express/s-train/



Sトレインは秩父観光列車として使えるのか?
(西武秩父~渋谷乗車記)

前回は東横線の一部区間のみの乗車でしたが今回は、秩父観光の帰りに、西武秩父から渋谷まで乗りました。

私が乗ったのは17:05西武秩父発、元町中華街ゆきのSトレイン4号です。運転時刻は
西武秩父発(17:05)→渋谷着(18:56)→元町・中華街着(19:38)です。(2017年11月時点)

西武秩父駅出発時点で乗車率80パーセントくらい。
この日は三連休の初日とあってそれなりの混雑でした。

子供連れのファミリやグループでの利用が多くみられました。

渋谷までの停車駅は飯能、所沢、石神井公園、池袋、新宿3丁目、渋谷です。
西武秩父から飯能までで45分。この時点で感覚としては結構乗ったと思ったらまだ飯能かという印象でした。飯能には5分停車。そして所沢で多少の乗り降りがあったものの、6割~7割の人は、西武秩父から池袋・新宿3丁目・渋谷まで乗るという人が多い印象でした。
小竹向原は通過となっていますが、一旦停車。乗務員の、交代をして、メトロ区間へ。
渋谷着は18:56。1時間51分のそれなりの長旅でした。

初めて比較的感想としては、たしかに乗り換えなしで、渋谷まで行けるというのは大きなメリットですが、それ以外の点についてはちょっと残念に思う点がありました。

Sトレインは決して早くはない。

西武秩父から渋谷まで1時間51分。これは新幹線で東京~名古屋をゆうに超える結構な時間です。
池袋までだと1時間39分。後続のレッドアローは池袋までは1時間21分なので、レッドアローと比べると18分も遅い事になります。Sトレイン(17:05発)の20分後に発車するレッドアロー(17:25西武秩父発)とは池袋着は2分しか違わないため、西武秩父から池袋まで行くのにこのSトレインの利用価値はほぼありません。

この18分。実際乗ってみるとかなり遅く感じます。
途中通過駅(練馬、小竹向原)で運転停車をしたり、前の列車に詰まってしまいノロノロ運転や駅手前での停車を繰り返したりと優等列車の快走感はほとんどなく、むしろ加速と減速が繰り返される分ストレスを感じます。
レッドアローは速達性も考えてダイヤが組まれているのに対し、
Sトレインは今までのダイヤにとりあえず押し込んでみましたという感がぬぐえません。

車両は長距離乗るにはやっぱり中途半端

車両は新型の西武40000系。前回も書いた通り通勤電車としては素晴らしい車両だと思います。
しかしやはり4ドアの通勤車両を席の向きを変えただけで有料特急に仕立てるというのは無理があると言わざるを得ません。
一部は窓もなかったり、ロングシートだったりします。これは有料の観光列車としては話になりません。
クロスシート部分もリクライニングもせず、前との座席の間隔も狭く、テーブルもありません。
ストレスを感じずに乗れるのは30分程度、1時間を超えると苦痛でした。
またトイレは10両編成中4号車にしかありません。
私自身その4号車に乗ったのですが、常に1~2人、多いときは4人くらいが並んでいる状態。
子供連れは特に大変だと思います。
デッキがあるわけではないので、4号車の乗客からしても落ち着きません。

西武秩父駅のホームもちょっと残念。

西武秩父駅ですがリニューアルされていて、すごくきれいになっていました。
そしてレッドアローはというと改札直結、待合室となりの特別感のある専用のホームから発着します。
しかし、このSトレイン。そのホームではなく、普通列車と同じホームから発着します。
跨線橋を渡って薄暗いホームでしばし待つことになります。
細かいことですが、ほぼ同じ特急料金払って、いきなりこの待遇の差はものすごく残念です。
西武鉄道はこの列車の乗客を増やす気がないのではないか?と思ってしまいます。




まとめ

秩父に行くにはやっぱりレッドアローの方が快適。
Sトレインはやっぱり快適性も時間もどうしても劣っていました。
30分~1時間程度の買い物や通勤ライナーの利用としてはこの列車はいいのかもしれませんが、
ファミリーやグループ、カップルでの秩父や横浜へのレジャーで特急列車の代わりとして利用するには、おすすめはできません。
横浜や渋谷から秩父に行くには、おとなしくJR湘南新宿ライン等で池袋まで行き、
レッドアローを使うのが現状はよさそうです。

東武東上線や京王線のように、普段有料特急を持たない短距離の路線において、このようなクロスとロングが転換できる車両を使うのは致し方ないと思いますが、レッドアローという有料特急を持つ西武がなんでこんな快適性に劣る中途半端な列車を作ってしまったのか、それは疑問に感じます。
小田急のMSEのようにメトロにも直通でき、自社内の優等列車でも使用できる特急型車両を開発すればよかったんじゃないの?というのが率直な意見です。

Sトレインはまだまだデビューしたばかりで、手探りな部分もあるのかもしれません。
来年はレッドアローにも新型が導入され、また西武特急にも変化が予想されます。
さらなるサービス改善に期待したいと思います。




(Visited 1,644 times, 1 visits today)


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

内容をご確認の上、送信してください。