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Sトレインに乗ってみる

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3月25日から運転を開始したSトレイン。
連休のこの日自由が丘から横浜までほんの一部区間だけですが乗ってみました。

乗ったのは午前中に秩父から横浜へ向かうSトレイン2号。


Sトレインは全車指定席。
自由が丘駅のホームに行くとこのような券売機が。
東急線内では改札外の他、自由が丘や渋谷、横浜ではこのようなホーム上の券売機でチケットは買うことができます。

いよいよ10時29分列車が到着します。

Sトレインはがらがら?という声も多くきかれますが、この列車はほぼ満席とのアナウンス。結構賑わってました。この列車は西武沿線から横浜観光に行くにはベストなダイヤでおそらく、土日のダイヤででは一番の利用客を見込む列車と思われます。夕方は東横線から西武への列車は二本ありおそらくそちらは多少空いているのではと思われます。

車両は40000系。外はとても個性的で明るいデザインにもかかわらずとても洗練された印象。
派手になりすぎず、それでいて遊びごころも感じるとてもバランスのとれたデザインだと思います。



車内に入ってやはり目につくのはディスプレイ。山手線のe235系は網棚の位置にあるのに対して、この列車は中吊りです。クロスシートにおいてはこの方が目に止まります。
やはり有料特急と言っても通勤列車でもある車両のため、他の特急と比べれば落ち着きはなく、ちょっと中途半端な印象を受けますが、特別感は感じました。
その理由はクロスシートであるというほか、中吊りや網棚上の広告がないこと。これはいいと思いました。これでもし広告を入れてしまったら一発で特別列車としての雰囲気は壊れ、ただのクロスシートの通勤列車になってしまうと思います。
ちょっと車内を散策して10号車のパートナーゾーンも見てみたかったのですが、今回は指定された車両が1号車であったのと、多少混んでいたため、ちょっと諦めました。それはまた次の機会に。

自由が丘を出ると、次は横浜。
時刻表上は特急停車駅の武蔵小杉も、菊名も止まりません。
これらの停車駅もスイスイと通過と思いきや、各特急停車駅に運転停車します。
武蔵小杉では一旦止まってわざわざ発車ベルまで鳴らしていました。


武蔵小杉駅ではいったん停車

これはそもそもダイヤ上無理やり急行の後に続行させているのと、
もしかしたら将来的には停車駅の見直しの余地を残しているのかもしれません。
時間はというと自由が丘〜横浜は16分。特急が18分で走ることとくらべて若干早いですが、特別早いというわけではありません。

沿線ではファンじゃない人も含めてこの列車の写真を撮ったりもの珍しく見ている人も多く見られました。
多種多様な車両が走る東横線の中でも、一見して他とは違う列車という雰囲気を放っているのは、うまいデザインの効果だなと思われます。

そうこうしているうちに横浜に到着。前の急行が遅れていたのか、2分遅れの到着でした。
自由が丘~横浜というのは自分にとっては乗り慣れた区間で、行き慣れた横浜駅ですが、なんだかだいぶ遠くに旅行に来た気分がするのが不思議でした。



東急、西武各社にとってのSトレインとは?

このSトレインですが、車両が西武のものということで当然西武が企画したものと考えて間違いはないと思います。
役割は二つで一つは観光列車として、小田急ロマンスカーの地下鉄乗り入れに触発されたのかはわかりませんが、池袋からだけでなく渋谷・新宿や神奈川から秩父へというのことと、一方西武沿線から横浜観光に行く人たちへ有料サービスをということだと思われます。
もう一つは通勤ライナーとしての役割。車両はこのためだけに専用車両を作るのはリスクがあると考えたのか、通勤車両としても使える車両。これはTJライナーをおそらく参考にしたものと思われます。

西武としてはすでに有料特急の運行のためのシステムもあるため、実質的なコストは車両の増備のみであり、しかもその車両も通勤列車として使える車両ということでそれほどのリスクはなく今回の導入に至ったのだと思われます。

一方東急としては、同社初の定期有料特急。横浜という観光地を持ちながらも、それほど東京から遠くない、通勤ライナーを走らせるにもダイヤに余裕がないということで、そうなると自社で専用車両を開発することはおそらく無理であったところを、西武が持ちかけてくれて、おそらくラッキーということなのだろうと思います。
通常の券売機だけではなく、専用券売機を導入しているところからも、西武から押されて渋々ということでもなく、それほど大きな利益にはならないにせよ、それなりに、前向きなのではと思われます。
この列車まだまだ実験的な部分もあるのか、前述の通り東急線内はダイヤ上各特急停車駅でわざわざ停車します。そのうち停車駅の見直し等簡単にできる余地は残しているものと思われます。

まだ動き出したばかりのSトレイン、今後に引き続き期待です。





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